こんにちは、モイヘアサロンの松枝です。
美容室で、イメージ写真を見せるのが恥ずかしいです。
お任せで、私に似合うようにカットしてくださいと言ったら困りますか?
はい。よろしくお願いします。

「なぜこのスタイルがしっくりくるのか?」
本能的に美しく感じるものとは?
美容師として日々感じる疑問。
その時代の、その時々の
流行のヘアスタイルもありますが
普遍的な美しいは
なんらかの法則性があるかもしれない。
というのが僕の仮説です。
例えば
黄金比(1:1.618) は、
自然界や芸術に見られる
人が直感的に美しいと感じる比率です。
日本人は、白銀比(約1:1.414)
白銀比は、日本の文化や日常のデザインに根付いた美しい比率と言われていて
畳の比率などがイメージしやすいところでしょうか?

ヘアカットでも
・前髪やレイヤーを黄金比または白銀比に合わせる
→ 顔周りの印象が整う。
・全体のシルエットのバランスを黄金比または白銀比で調整
→ 自然にまとまり、動きが美しくなる。
無意識のうちにこの比率を取り入れたカットは、
脳みそに優しい、しっくりくる仕上がりになります。
SNSなどで良くみるヘアスタイル
素敵なヘアスタイルが多いですよね?!
意識的なのか無意識なのかは
スタイリストさんによりますが
きっとアクセスが集中するヘアスタイルには
そういった法則が組み込まれているのではないか?と思います。
その他にも
曼荼羅などの幾何学模様は、調和がとれていて
見ていて気持ちいいです。
例えばヘアスタイルに当てはめると
円柔らかさ → ボブスタイルに適用
三角のシャープさ→ ショートに活用
螺旋の流れ → 巻き髪や自然な毛流れに反映
仮にこういう風に当てはめて考えてみると
直感的に美しく感じるデザインに近づくのではないのかな?と思います。

人間の脳は、バランスの取れた形を
美しいと感じとるそうです。
ヘアカットも単なる技術ではなく
本能に響くデザインを作る
最も身近なアートだと考える事もできます。
「美しい」と感じる理由を探求し
幾何学の視点を取り入れることで
「私に似合う」というふんわりとしたところを
より具体的にしていく。
カットのたびに、そんな発見を重ねています。
ただし、注意しないといけないところは
本能的に美しいと感じるものと
感情に寄り添うスタイルは
似て非なるものだということです。
黄金比や神聖幾何学といった法則は
直感的に美しいと感じるデザインの根拠になります。
バランスの取れたフォルムや
整ったシルエットは
理屈抜きにしっくりくるものです。
しかし、それが全てではありません。
髪型には感情や個性もあります。
美しいバランスを追求するだけでは
お客さんが
求めているものと違う場合があるのです。
例えば
ばっさり短くすることで、新たなスタートを切るきっかけにしたい!
シャープなデザインにして洗練された強さを演出したい!
逆に、柔らかいカットラインは安心感をうみます。
お客さんの内面と向き合いながら
美しさと感情を融合させる事も
お互いの、関係性があるからできる事だと思います。
本能的に美しいと感じるカットと
感情に寄り添うスタイル
その両方を大切にすることで
髪型は単なるデザインではなく
その人「らしさ」「ぽさ」を引き出したり
心地よさが生まれるのではないのかな?と。
いや、生まれてほしいなぁと。笑
この人が求めているのは、整った美しさなのか
それとも、心の変化を映し出すデザインなのか?
そして、そのバランスを探ることこそが、
美容師の奥深さであり、やりがいであり
答えがないから面白いんです。
今の自分にぴったりだ!と感じてもらえること。
それが、僕なりのお任せカットかもしれません。

ここまで、言葉にして書いてきましたが
正直これらは後付けであって
一気にそんな事を
ドワーと頭の中で考えている
わけではありません。
そもそも、言葉にするという時点で
情報量は圧縮されています。
本当はもっとライトに直感的に
やってる気はします。
野球選手が素振りをするように
ボクサーがシャドーをするように
日々美しいと言われるものを見に行く習慣を
心がけてます。
本番になると
ここまで細分化して、
理屈っぽく考えてるわけでもなく
日々の、その染み込んだ感覚で
やってる気はします。笑
ある意味ブログに書きながら
頭を整理してるような。笑
お任せカット。参考になれば幸いです。