冬になるとフケが増えるんですけど、春になるとなんとなく落ち着くんです。これって何か理由があるんですか?


こんにちは、モイヘアサロンの松枝です。

冬になるとフケが増えるんですけど

春になるとなんとなく落ち着くんです

これって何か理由があるんですか?

たしかに、僕もそう。

寒い時期にちょっと気になる

でも春になると、なんか減ってきたかも? 

そんな経験、ある方も多いのではないでしょうか。

はい。今日もよろしくお願いします。


科学の目から見る「フケ」

まずは王道の科学的な視点から。

冬は空気が乾燥しています

湿度も低く、暖房の効いた部屋にずっといると、

肌や頭皮の水分が

どんどん奪われてしまうんですね。 


この乾燥によって、

頭皮の角質(いわば皮膚のアカみたいなもの)

がはがれやすくなって

フケが出るようになるそう。

しかも冬は、

皮脂の分泌量も減る季節。

皮脂ってちょっと嫌われがちなんですが、

実は肌や頭皮を守る

大切なバリア機能を担っているんです。 


そのバリアが弱まると

ちょっとした刺激でも頭皮が敏感に反応して

フケの元になってしまいます。

逆に

春や夏になると湿度が上がり

皮脂の分泌も活発になります。

 
その結果

頭皮のうるおいが保たれやすくなって

フケが自然と落ち着く。そういう仕組みといわれています。

ここまではよくある「お医者さんの答え」っぽい話

でも、「乾燥です」って言われても

なんとなく、そうかも?とは思うけど

気持ちとしてはあまりスッキリしないですよね。笑


心の中でも起こってる「頭皮の変化」

冬になると、なんとなく気分が落ち込みやすくなったり

やる気が出づらくなったりしませんか? 


調べると、

「季節性うつ」とか「ウィンターブルー」

って呼ばれるものがあるらしく、

実際に日照時間が減ることで

ホルモンバランスや自律神経に影響が出てしまう現象なんだそう

で、この自律神経は

実は頭皮とも深く関係してるんですね。

ストレスがたまると血流が悪くなったり

ホルモンの影響で皮脂の分泌が乱れたりして

それが頭皮環境にも反映されます。

 
つまり、冬のフケは「疲れ気味の心」が

頭の上で表現されてるだけかもしれません。

そう考えると、少しお風呂にでも浸かってゆっくりしようとか

大事かもしれませんね。


昔の人たちは、自然の変化と体の変化をセットで見ていたそう。

たとえば「春は芽吹き、冬は静けさ」というように

体の内側が冬の間は閉じて、春になると開いていくと考えたんです。

東洋医学では、冬は「腎」の季節で

エネルギーを内側に蓄える時期。

肌や髪も内側に向かって閉じる。

 
だからこそ、外側(=頭皮)は

少し乱れやすくなる、という見方もあります。

これはこれで不思議と納得感がある考え方です。

冬に不調が出るのは、自然なこと

という前提で語られていたわけです。


「フケは、頭の中にたまりすぎた、考えごとが出てきたサイン」

なんていう話も聞いたことがあるんですけど、

これも、なかなか秀逸だなと個人的に思ってます。笑

頭を使いすぎて、オーバーヒートしてるよ!ということ。 

忙しかったり、悩みごとが続いたりすると、

知らず知らずのうちに脳も頭皮も疲れてくる。

フケが出る=ちょっと休みなさい

のサインかもしれないよと。 


これは完全に都市伝説ですが

考え方としてはけっこう好きです。


とはいえ、個人的には

ケアをがんばりすぎないことも大事やと思います。

フケが出ると、つい色々とケアしたくなりますよね。

シャンプーを変えてみようかな

とか

頭皮マッサージした方がいいのかな?

とか


でも、ケアを頑張りすぎるほど

逆に頭皮が悪化してるケースをよく見ます。

大事なのは

冬はちょっと乱れる季節なんだな!と理解して

無理に整えようとしすぎないことかもしれません

 
ちょっと頭も疲れてるかも?と気づいて

生活をゆるめてあげる方が効果的だったりします。

冬にフケが出るのは、科学的にも心理的にも

それなりにちゃんと理由がありますし

人間なので、少なからずフケはでます。


何か間違ったケアをしてるからでも

ちゃんとしてないからでもないんやないかなぁと。

人って季節と一緒に揺れるものなので

頭皮もそれに正直に反応しているだけ

だと考えると気が楽です。

気になるときは、

ケアよりも

ちょっと休むとか、ストレスを減らすとか

深い呼吸を意識するとか

そっちの方が効果あるのかも。

少し気楽にいきましょう

参考になれば幸いです。