こんにちは、モイヘアサロンの松枝です。
ヘナって黒髪にも意味あるんですか?
はい。今日もよろしくお願いします。
黒髪のままでも、ヘナって意味あるんですか?
ヘナをしてると、たまに出てくる話題。
黒髪にヘナをしても、
見た目の変化は控えめかもしれません。
だからといって、意味がないわけではありません。
ヘナって、色をつけるだけのものじゃないんです。
髪の芯がしっかりしてくる感じとか、根元がふわっと立ち上がる感じとか。
あと、あきらかに髪の艶が変わってきます。
光に当たったときに「おっ」と思うような
自然なツヤです。
本人よりも他人が気づくケースもあります。
「なんか、髪きれいだね」みたいに。
じわじわと変わっていく。
そこがまた、面白いところなんです。

最近はSNSを見れば、いろんなヘアスタイルが出てきます。
美容師としても、参考資料としてとてもありがたいですし、
完成イメージを共有する手段としても有効だなぁと思っています。
ただ、その一方で、
「この髪型にしたい」というリクエストの裏に、
「でも私がやったら、あの人と同じにはならないかも」という不安はぬぐえません。
希望のヘアスタイル画像を見せるのが恥ずかしいという方もいらっしゃいます。

僕自身、旅をしながらいろんな風景に出会うことが好きで、
「ああ、こういうのが美しいな」と思ったものを
自分の中に少しずつ蓄積していっています。
朝の静かな空気とか、
異国の街の匂いとか、色づかいとか
山とか海とか島とか自然も、
そういう言葉にならない美しさが、
自分の中に溜まっていく感じが好きです。
それを美容師の仕事に落とし込んでいくとき
単に形だけじゃなくて、
その人の生き方や佇まい、雰囲気との
マッチも大事だなぁと思ったりします。

SNSで発信されているスタイルの写真は
とても魅力的です。
でも、それをそのまま自分に当てはめようとすると
ちょっと違和感が出てくることもあります。
たとえば、
服装だけ変えても「なんか浮いてるな」と
感じることがあるように
ヘアスタイルも
その人その人の、人柄や温度感、
そういった全体の空気感が大きく関わっているように思います。
へアルタイルと生活は、一体であって
切り離せないと思うんです。
SNSで出てくるへアルタイル
AIの画像生成で出てくるヘアスタイルは
良く見えるのですが
実際に、僕、私にあてはめるのとは
そうじゃないでしょって。

そういうの全部色々含めて、
感覚に共感してくれる方
「なんとなくわかる」
「その感じいいね」っていうところから
話が始まると
なんとなくいいねが似てるので
前置きが少なくて
お互いから新しいアイデアも出てくる。
ヘナや湯シャンってところが起点となって
雰囲気が共有されてる部分もあるし
旅や、プライベートで知り合ってて、共有されてる部分もあったり
長い付き合いの中で、知っていく部分もあったり
サロンワークは、とても楽しいです。

というわけで
ヘナの話から
ヘアスタイルの捉え方まで
話が広がりましたが
髪型って、「何を選ぶか」だけじゃなくて
「どう過ごしたいか」「どんなふうに生きていきたいか」にもつながっている気がします。
正解があるわけではないからこそ
自分の心地よさと向き合ってみる。
そんな時間のお手伝いができたらうれしいです。
参考になれば幸いです。