こんにちは、モイヘアサロンの松枝です。
白髪染めをやめたいけど、途中が気になる
そんな声をお客さんからよく聞きます
今回は、定年を期に
実際に1色染めの白髪染めをやめる方の
4月から9月まで半年間で
どんな変化があったのか
写真とともにご紹介します。
4月:染めるのをやめた直後

白髪染めをやめようと決めたばかりの頃
根元と毛先の色の差がはっきりしていて
正直「どうしようかな」と迷う時期です。
この時期は、根元の白と毛先のカラーの境目が目立ちやすいので
ローライトや、トリートメントカラーでぼかすように繋げていきます。
何より大事なのは、「いま育てているのは“新しい自分の色”」という気持ちで見ること。
ここのマインドセットが第一の壁です。
5月:境目をぼかしながら馴染ませる


少しずつ白髪が伸びてきて
地毛のグレイと染め残りのブラウンが混ざり合う時期。
この頃は、光の当たり方で印象が大きく変わるのが特徴です。
強い照明の下ではまだコントラストが気になりますが、自然光の中では
グレイの柔らかさが少しずつ見え始めます。
この時期の施術は
色味のハイライト ベージュ (残っているブラウンとの馴染ませ
ローライト 黒 (白髪のみにせず黒髪を混ぜて境目をぼかす)
ハイライトとローライトを表面にいれ
根元は染めません。
この時期を過ぎると、「あれ?意外と自然かも」と感じる方が増えてきます。
7月:グレイの存在感が出てくる


暑い季節を迎えるころ、髪もすっかり軽くなり
グレイが全体の印象をやわらかくしてくれます。
白髪を隠すのではなく、光を受けて
活かす色として捉える。
そんな風に見え方が変わってくるのがこの時期です。
施術はローライトのみ
自然なグラデーションがあることで
髪に立体感が生まれ、デザイン性が出ます。
9月:自然なグレイヘアに落ち着く


半年が経ち、白髪と地毛、そして残った染め部分が
ひとつの色としてなじみ始めます。
グレイヘアと聞くと「年齢を感じる」と思われがちですが
デザイン性も増し
ダメージレスな髪は、ツヤや肌の透明感が引き立ちやすくなります。
白髪染めをやめてみて気づくのは
「色を加えることで隠していたものが、なくても成立する」ということ。
これから徐々に、ローライトを少なくしながら
完全なグレイヘアにするも良し
ローライトを継続、部分的にデザインカラーを入れるのもアリです。
1色染めの白髪染めをやめて
グレイヘアに移行する過程は
単なる「カラーの変化」ではなく
自分の新たな姿を受け入れていく時間でもあります。
途中で迷うこともあるけれど
その迷いさえも変化の一部として楽しめると
日々の鏡の前の時間が、少しやさしくなります。

グレイヘアへの移行は
ちょっとまだなぁ
でも、変化をつけたいなぁという方
黒く染めた白髪染め(ヘナ染め)を
明るめのデザインカラーに変更する事もできます。
4月:白髪染めリタッチを続けてこられた状態


根元染めの白髪染めを続けてこられたそうで
ここから少しづつ明るさを足していきます。
一度でブリーチをかけて明るくする事もできますが
ブリーチは負担がかかります。
明るくなっても、バサバサだと品がなくなるので
ヘアカラーとハイライトを混ぜながら
徐々に明るさを取り戻していきます。
6月:ハイライトとヘナとヘアカラーを組み合わせながら明るさを




ハイライトやヘアカラーを組み合わせながら
少しづつ明るさを取り戻してきました。
黒髪にする場合の染料は濃く
明るくしても、赤味が残りやすい傾向があります。
そこを考慮しつつ
赤味を抑える色味やハイライトを組み合わせ
ナチュラルな色味で品良く仕上げます。
できる限りブリーチは使用しません。
黒髪の頃と比べ、根元の白髪の伸びが
気にならなくなってきます。
9月:透明感のある柔らかい色味へ


明るさが戻ってきたら、負担を減らす為に
ヘナとヘアカラーの組み合わせで
艶と透明感を。
赤味もとれて柔らかな透明感のあるナチュラルカラーへ。
黄色みがでると乾燥して見えてしまうので
黄色みを抑えつつ、濃くなりすぎないよう
調整していきます。
黒染めしていた頃との印象が変わり
軽やかに。
また別の考え方として
白髪を染めないヘアカラーデザインをひとつ

こちらのお客様は
白髪は染まってないのですが
明るいヘアカラーをする事で
白髪がわからないヘアカラーデザインに仕上げております。
白髪を利用する事で
透け感のあるブロンドデザインに

白髪を染めるひとつでも様々
デザインの可能性はあります。
むしろ見方によってはデザインの幅が広がるとも
捉える事もできます。
認知が広がれば、許容も広がるし
楽しめる幅も広がります。
何なりとご相談頂ければと思います。
参考になれば幸いです。