湯シャン

シャンプーは使用せず、お湯だけで髪と頭皮を洗うのが、湯シャンです。

芸能人や海外セレブが実施していたりして、一時的に話題になります。

自身の体感と、実際に湯シャンをされている方の髪や頭皮を見て感じるのは、

髪のダメージ予防や、頭皮の健康維持に、とても良い結果が出ています。

 

実際にお湯のみで洗う事を続けていただいた方の感想は、

 

シャンプーによる過剰な脱脂がなくなり乾燥を防げる。毛先の乾燥が収まる、乾燥によるフケが減る。

髪や頭皮にハリと潤いを与えてくれる。スタイリング剤なしでも髪が立ち上がる、トップがつぶれにくくなる。

ケミカル成分が原因の場合の肌トラブル(頭皮の湿疹や背中ニキビなど)が減る。

ヘアケアにお金がかからない。

などなど、個人差はあると思いますが、メリットを感じる方も沢山。

 

このページに湯シャンのノウハウを記載しておりますので、

ヘアケア方法の一つとして、是非知って頂ければと思います。

湯シャンで1番みなさんが気になっているであろう事はこの2つ

臭い

ベタ付き

だと思います。

この2つは、皆さまから必ず問われます。

まずは、ここの問題をクリアにしておきたいと思います。

結論から言うと、きちんと湯シャンを行えば、逆に臭いは減って、嫌なベタ付きはでません。

ここを理解していただく為に、少し長くなりますが、是非最後まで読んで下さい!

 

そもそも、美容師がシャンプーをしない事を進めるってどうなの?って思いますよね。笑

ご来店頂くお客さんにも突っ込まれますが、僕自身もお風呂で頭を洗う時は、シャンプーもトリートメントも何も使いません。

ブラシで梳かしながらシャワーを流して終わりです。

特別な事がない限りシャンプーはしません。

 

頭皮や髪の汚れは、皮脂、埃、抜け毛です。
ペットを飼っている方は馴染みがあると思いますが

そもそも皮脂、埃、抜け毛はブラッシングでほとんど綺麗にとれます。

ブラッシングで頭皮から浮かした汚れや、髪に残っている汚れを、ブラシで梳かしながらシャワーのお湯で、洗い流します。

 

一度きちんとしたやり方で、試していただくとお分り頂けると思うのですが、

これだけで充分さっぱりしますし、ほとんど汚れは落ちます。

ただし、整髪料などを使われてる方は、お気を付け下さい。

しかし、そうは言っても気になる臭いやベタ付きは本当に大丈夫なの?と、

普通は思いますよね?

もう少し掘り下げていきます。

 

シャンプー等に含まれる界面活性剤。

湯シャンを試みる前に

界面活性剤について考える必要があります。

シャンプーに含まれる界面活性剤は、

水と油を混ぜ合わせるために必要なもので、

洗浄効果もあるものです。

外からついた汚れを落とすのには最適ですが

体を守る保護膜(皮脂)もごっそり落としてしまいます。

普段は、何にも考えずに当たり前に皆さんは

毎日シャンプーしています。

産まれた時からそういう習慣だったから、疑問にも思わないものです。

 

がしかし、毎日毎日やみくもに、界面活性剤(洗剤)を使って髪や頭皮を洗わないといけないのか?というと、

そうでもないんじゃないかな?と、僕自身湯シャンを体感したからこそ気がつきました。

 

個人的には、シャンプーをやめた時のほうがフケもおさまり

髪の調子がよいからです。

 

一般的に優しいシャンプーと言われている、シャンプーの界面活性剤でも、毎日毎日使うと皮脂をとりすぎてしまい、

頭皮や髪は乾燥し傷んで弱ってしまいます。

それほど界面活性剤には、洗浄効果(脱脂力)がしっかり備わってあるとも言えます。

とは言え、体感には個人差があるよね?洗わないとベタベタしそう?!と、

なかなか信じがたいとは思います。

 

【シャンプー 広告 】で検索してみて下さい。1930年代〜1980年代のシャンプーの広告画像が何枚か出てきます。

外国の方は、シャンプーをそんなに頻繁にしない、

というようなことを聞いたりしませんか?

今では毎日シャンプーが当たり前になっていますが、

日本人もつい数十年前はシャンプーは月に数回だったのです。

画像元:http://www.geocities.jp/hokkaidogreen/mukashikoukokunitiyouhin.htm

こちらの画像では、5日に1度(月に6回)はシャンプーを!となっており、

”たびたび洗っても髪がいたまず”という文言から広告がはじまってます。

 

たびたび洗っても髪がいたまず!?という事は、

当時の人の認識では、シャンプーで洗う事によって髪が傷むという前提がある事になります。

もちろん昔に比べて、

「美容メーカーさんの努力によってシャンプーの素材が、

年々体に優しくなってきたから毎日シャンプーをしても傷みにくくなった」

とも考察する事もできます。

ですが、そもそも日本人も昔は毎日シャンプーをしていなかったという事実は、

検索に出てくるその他の広告をみてもわかります。

必要な皮脂をむやみに取りすぎると、どうなるのか?

髪は乾燥し、トップにアホ毛がたち、毛先はバサバサでまとまらなくなります。

乾燥した頭皮は「もっとたくさん皮脂を作らないと!」と皮脂の過剰分泌がはじまります。

乾燥に負けじと皮脂の量がどんどんどんどん増え、次第に地肌が脂っぽい体質になると言われています。

夕方になるとトップはペタンコ、乾燥した毛先はバサバサに広がってしまいます。

むしろシャンプーをするほどに、悩みが増えているようにさえ感じます。

 

髪が繊細で傷みやすい方は、日々シャンプーで乾燥をすすめ髪の体力を奪い、

枝毛を作っている可能性もありますし、

元々皮脂の分泌力が弱い人は、分泌が追いつかず、

日々乾燥が進み地肌はだんだんと弱くなり、

生えてくる髪の毛は細くなり、薄毛や抜け毛が増えていく事も

可能性として考えられます。

 

僕自身、湯シャンで、シャンプーを使わないという選択をし、

頭皮や髪に必要な皮脂を残す事で、

過剰分泌はおさまり、ベタ付きはなくなり、

地肌が潤い、髪にハリコシが戻って立ち上がってきました。

 

過剰分泌が収まる事で、脂臭いかな?等という心配も減ります。

 

そもそも臭いに関しては、食べ物が大きく影響していると言われていて、

食べ物と頭皮の臭いについては、

別の記事でご紹介させて頂いているので、良かったら合わせてそちらもご覧下さい。
髪の食事

簡潔にまとめると、

食べ物に偏りがある人は、身体から酸化しやすい皮脂が出る体質になると考えられています。

酸化した皮脂が臭いの原因になる為、

食べ物に偏りがある人は、シャンプーをしていたとしても臭い可能性があります。

という事で、湯シャンが影響して、

臭いが出る事もなく、嫌なベタ付きもでないというのが、

僕の体験からくる結論です。

身体には、防衛力、免疫力、再生力があり、毎日毎日洗剤を使わなくても問題のないよう、本当にとてもかしこく出来ています。

湯シャン前にまずはブラッシングします。

絡みが出やすい毛先からほぐしていきます。

ブラシを毛先から入れてほぐし、毛先の絡まりがとれたのを確認したら、根元から毛先まで全体にブラシを入れていきます。

オールバックにとかしたり、右に全部とかしたり、左に全部とかしたり全方向にブラシを入れます。

 

特に後ろの方は髪がたまっていて、ブラシが通りにくいので、髪の毛をわけてブラッシングするか、襟足から頭頂部に逆撫でするようにして、しっかり中の方までブラシを入れていきます。

 

結構このブラッシングをするかしないかで、仕上がりのサラサラ度合いが違いますので、念入りにブラッシングをお勧めします。

その後はシャワーで流していきます。

ここで、通常のシャンプーみたいにガシャガシャガシャガシャ〜っと指を通しても問題はないのですが、長い髪の場合は、結構な確立で絡んでしまいます。

ですので、慣れていないうちは、

“シャワーヘッドを頭皮に直付けして、髪の毛をクシで梳かしながら流します”

手グシでも構いませんが、シャワー用のブラシを一つ用意しておくと便利です。

ブラッシングと同じように、後頭部の毛が多い部分は、少し長めにお湯洗いしたほうが良いと思います。

お湯は、37〜40度くらいで、全体を2~3分も掛け流しすれば充分だと思います。

その後は、睡眠の質を高めるためにも湯船につかります。睡眠の質を高める事は、髪の為にもおススメです。

もし湯船につかる習慣のない方は、後頭部の首筋から、背中にかけてシャワーを流します。

内蔵に繋がる神経が通ってますので、5~10分程度かけ流すと身体が温まってくると言われています。

タオルドライして、絡みや乾燥が気になるところがあれば、毛先にほんの少し保護オイルをつけます。

その後、大きな粗目のクシで優しく髪を梳かし、形を整えるのと同時に、オイルを、全体に馴染ませていきます。

ドライヤーで髪を乾かしたら完成です。

僕は全くなかったのですが、ロングの方に多い傾向で、

はじめて最初の1、2ヶ月の時に、頭皮のベタつきが気になる時期が来る方がいます。

今までシャンプーを使っていた地肌は、皮脂が過剰分散している状態になっている

もしくは、シャンプーが髪の毛にこびりついている可能性が考えられます。

そのまま、湯シャンに切り替えた場合、1度ベタ付きが気になる時が来るようです。

 

もしかしたら、肌のターンオーバー(28日)も関係してるのかなぁと思いますが、

その時は、普通にシャンプーして下さい。

一度シャンプーして、そこを乗り越えると結構その後は、

ベタベタがしなくなるという方が多いです。

洗わないと決めたからには、”何があっても絶対洗わないんだー”なんてガチガチ考えで縛りすぎてしまって、

間違った方向にいくのは本末転倒です。

元々毎日洗っていたわけですから、洗いたくなったら洗っても大丈夫です。

 

湯シャンを試してもらった人の中には、

シャンプーをしなくても”全く気にならくなったー”という方もいれば、

”たま〜にシャンプー使うわ〜”という方もいらっしゃいますし、

”2、3日に1回はシャンプーしないとやっぱりなんだか気持ち悪い”

という方もいます。”毎日シャンプーしないとやだっ”て人も、

もちろんいます。

僕の中では、せっかくやるなら湯シャンに切り替えた方が

良いと思っていますが、

少しでも回数が減るだけで、年間でみれば随分乾燥の原因を減らしていけると

考えられますので、

散々書いてきましたが、本当にあまりガチガチに考えずに、

気ままに取り組んで頂きたいと思ってます。

 

自分の地肌や髪と相談しながら

きちんと自分の感覚を頼りに

自分に合ったヘアケアのやり方を見つけて

美容を楽しんでもらう事が、何よりも良いんじゃないかなと思います。

一つの参考になればと思います。

湯シャンに関する疑問はこちらから

実際に湯シャンする際に、あったら良いなと思うアイテムを僕が形にしたものや、僕が読んだ本を数点ご紹介しておきます。

湯シャン専用ブラシ nopoo

洗髪前のブラッシング、洗髪中のブラッシング、洗髪後のブラッシング、オールマイティに使えます。

特に洗髪中に使うブラシとしておススメです。ミディアム、ロングの方はあると重宝します。

湯シャン専用オイル

乾燥する毛先におすすめです。

使用しやすい、柔らかさと軽い質感のマルチバームです。
ホホバオイル、ワセリンがベースになっています(100%天然原料)。

「手ざわりやわらか」なサラサラストレートの仕上がりに。

湯シャン専用ワセリン

乾燥する毛先におすすめです。

使用しやすい、柔らかさと軽い質感のマルチバームです。
ホホバオイル、ワセリンがベースになっています(100%天然原料)。

「しっとりタイト」な仕上がりで、パーマ、巻き髪、まとめ髪にも。

 


参考著書

髪は増える

https://www.amazon.co.jp/dp/4426119820/ref=cm_sw_r_cp_api_i_QxMzCb1HEGK2Y

美髪はよみがえる

https://www.amazon.co.jp/dp/4334979696/ref=cm_sw_r_cp_api_i_7yMzCb2ZAZ9SE

美髪のルール

https://www.amazon.co.jp/dp/4799320084/ref=cm_sw_r_cp_api_i_KzMzCbCHDPMTC

シャンプーをやめると、髪が増える

https://www.amazon.co.jp/dp/4041105277/ref=cm_sw_r_cp_api_i_pwMzCbXS0HQYF

肌断食

https://www.amazon.co.jp/dp/4309278264/ref=cm_sw_r_cp_api_i_mAMzCb7T3RA20

55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由

https://www.amazon.co.jp/dp/4908273006/ref=cm_sw_r_cp_api_i_kxMzCbZDARHVR

髪のストレスをなくすと髪がどんどん増えてくる

https://www.amazon.co.jp/dp/4413039750/ref=cm_sw_r_cp_api_i_qyMzCbZDNDQYW

小さな泡が世界の生活を変える

https://www.amazon.co.jp/dp/4872184203/ref=cm_sw_r_cp_api_i_6AMzCbANK8WP7

汚れの科学

https://www.amazon.co.jp/dp/4797393602/ref=cm_sw_r_cp_api_i_KBMzCb5WJ3ZHZ

化学洗浄の理論と実際

https://www.amazon.co.jp/dp/4946553487/ref=cm_sw_r_cp_api_i_yCMzCbXGJJSY9