ヘアカラーの特徴
- 髪を明るくできる
- 色味の幅が広く、様々な色の表現をしやすい
- 色を楽しめる
- 白髪も染まる(白髪染めの場合)
- 放置時間が短い(15-30分)
- 髪や頭皮に負担がかかる
- アレルギーが出る方や、しみる方もいる
- セルフカラーをするとムラになりやすい、取り返しがつかないくらい傷む
髪を明るくできる。
ヘアカラーは髪を明るくする事ができます。
過酸化水素水という薬剤が、髪の毛の色を漂白します。
明るくなる(漂白)を簡単に説明します。
ヘアカラーは施術直前に、1剤、2剤と呼ばれる2つの薬剤を混ぜて使うのですが、そのうちの2剤と呼ばれるものが過酸化水素水です。
髪の毛の中には赤、青、黄がありその3つが混ざって黒っぽい色になってます。(めちゃくちゃざっくりね)
過酸化水素水を使って漂白すると、
最初に青が抜けます。青が抜ける事で、赤と黄色が残って、オレンジになります。
その後どんどん漂白していくと、次に赤が抜けて黄色が残ります。
日本人の髪は赤が多いので、少し明るくするとオレンジになりやすいです。
外国人やハーフタレント風のヘアカラーにするには、軽く漂白をしながら、オレンジを打ち消す為に、アッシュやマットなどの寒色系の色味を同時に発色させ、オレンジを打ち消して、柔らかい髪色を表現たりします。
色味は、ヘアカラーの1剤に含まれています。1剤の中にある、色味は、2剤の過酸化水素水と混ざり合って酸化する事で色味を発色させます。
過酸化水素水は、髪の毛を漂白すると同時に、1剤の色味を発色させる役割があります。
これが明るくなりながら色味が発色するヘアカラーの仕組みです。
1剤に含まれている色味はメーカーによって様々ありますが、基本的には、ブラウン、グリーン、イエロー、ベージュ、オレンジ、レッド、ピンク、バイオレット、グレー、アッシュとこんな感じのラインナップが基本で、
後は、アッシュベージュ、グレーベージュなど、各メーカーが独自の配合で作った色味があったりします。
1剤には、明るさの基準となる(Lv)番号がふられてあって、
例えば、10Lvアッシュを過酸化水素水(2剤)と混ぜて使うと、黒髪を10Lvまで明るくしたアッシュに染まります。
こんな感じで、各色味に各Lvが設定された1剤があって、それを過酸化水素水と混ぜる事で、髪の毛をリフトしながら色味を発色させております。
更に言うと、薬剤を効率良く髪の毛の中に浸透させる為に、1剤にはアルカリ剤が入ってます。
髪の毛をアルカリに傾ける事で、髪の毛が開きます。開かせる事により、短時間で効率よく、薬剤を浸透させ、髪の毛を漂白しながら、色味を発色させる事ができます。
白髪染めの場合は、1剤の色味にブラウンの染料が多く含まれているケースが多いです。
白髪をブラウンに染めつつ、黒髪をリフトしながらブラウンに染め、白髪と黒髪の差を無くすように設計されています。
白髪と黒髪の差を埋める為に、ブラウンの染料が多く含まれているため、ファッションカラーのように、明るさや色味を表現しづらいです。
Lv(明るさ)が上がれば上がるほど、染料(色味)が薄くなってしまうので、白髪も染まりが浅くなります。
カラー剤を、セルフで行い狙った色味を出す事は、かなり難易度が高いです。
今の髪色をみながら、明るさの設定、色味の設定、黒いところと茶色いところの色合わせ、白髪と黒髪の色合わせ、
塗布ムラがあると、黒が残って、茶色、黒、更に白髪が染まらないと白髪も混ざって、もうわけがわかりません。
セルフカラーの修正はかなり難しいです。
更に、ブラウンの染料を作るために1剤にはジアミンという成分が含まれてますか、このジアミンにアレルギーをおこす方もいらっしゃいます。
ヘアカラーは、15分〜20分弱の放置時間ですが、アルカリに傾く事で、髪の毛や肌が不安定、弱っているところに、過酸化水素水で酸化させ、ジアミンというアレルギー成分がのっかってきます。
しみる原因は3つ
アルカリ
過酸化水素水
ジアミン
アルカリは、Lvが明るくなるにつれて量が増えていきます。基本的に肌や髪の毛は弱酸性ですので、アルカリに傾けば傾くほど、肌や髪の毛は弱って(軽く溶けて)しまいます。
軽く溶けている肌に、過酸化水素水が乗っかってきます。過酸化水素水だとイメージがわきにくいと思うので、過酸化水素水=オキシドールだとわかりやすいかなぁと思います。
傷口を殺菌するあれです。
アレしみますよね!笑
アルカリで溶けた皮膚にオキシドールを塗ってる感じ?です。
ジアミンアレルギーの方は、最初はちょっとヘアカラーすると痒くなるかなぁ?くらいですが、アナフィラキシーになると、ボッコリ顔が腫れたり、ただれたりします。
対処法としては、
ヘアカラー前に頭皮をオイルなどで保護する
ヘアカラー後は、アルカリを中和して、元の弱酸性の状態へ近づける
過酸化水素水も除去する
リタッチを続けて、毛先は出来るだけヘアカラーを繰り返さない
外国では、ヘアカラーをする2.3日前から髪を洗わないで下さい的な事を言われると聞いた事があります。
自分の皮脂で保護膜を作るのが目的なんだそうです。
最近では、保護用のオイルスプレーなどもありますので、施術前に保護するのも1つの対策です。やらないよりは、やったほうが良いと思います。
アルカリの中和も施術後に、できる限りアルカリを中和させます。
といっても当日できる限界があります。
諸説ありますが、10日〜20日程度アルカリは残留しているそうです。
アルカリをできる限り抹消できるような、シャンプーをご自宅で使う事をおすすめします。
過酸化水素水の除去
こちらは、先程説明したとおりですが、残留して良い事はありません。施術が終わればシャンプー台でしっかり除去していきます。カタラーゼという酵素で分解できるので、サロンでも行いますが、こちらも不安な方は、カタラーゼ入りのシャンプーがありますので、ご自宅でお使いになられると良いかと思います。
リタッチを続ける
リタッチとは、根本の生えてきた黒いところを毛先に合わせて染める方法。
頭皮にはどうしても付いてしまうので、多少のリスクはありますが、毛先には負担がかかりません。
毎回全体染めをされている方の、毛先は何回ヘアカラーを繰り返してますか?何回酸化を繰り返してるでしょうか?
トリートメントをどれだけつけても、酸化を繰り返した髪の毛は元にもどりません。
傷んだ髪にトリートメントをつけるのは、
傷んだ肌の上から、ファンデーションを塗っているようなイメージです。
治っているわけではありません。
明るい色をキープしながら、綺麗を保つには、リタッチのみをひたすら繰り返す事がオススメです。
毛先の色が抜けて来た場合は、ヘナで色味を補充するやり方が1番シンプルで綺麗です。もしくは、カラートリートメントでも構いません。
ヘアカラーを毛先に繰り返し施術を行うと、色味は変わりテンションは上がりますが、髪を綺麗にする事はできません。
色味より、綺麗を優先する場合は、僕だったらひたすらリタッチを繰り返します。
ジアミンアレルギーの対策は、ヘアカラーを辞めることです。髪の毛を明るくする事はできませんが、白髪をカバーする目的であれば、ヘナやマニキュアなどが代用品としてはメジャーだと思います。
とはいえ、僕自身も自分の髪の毛にヘアカラーをしてます。笑
明るさを楽しんだり、色味であそんだり(僕の場合はヘナで色味を補充してます)
お洒落を楽しむ事は、気持ち的に良いです。個人的に。
ほどほどに必要なものを必要な時に、しっかり容量用法を守り、理解した上で、
心に無理な我慢をせず、楽しんでいきたいと思ってます。
いかがでしたでしょうか?
めちゃくちゃざっくりヘナとヘアカラーについて書いてみました。
わからない事があれば、またご来店時にでもご質問下さい!
それでは、また質問があればわかる範囲でお答えさせて頂きたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。